リリアの目覚め

雨の降る街イルフィアの末端。

貧困層の共同住居で育った少女リリアはある日、水を操る能力に目覚める。それはイルフィアの騎士団が使う、雨に干渉する力の発露であった。

騎士団に預けられたリリアは師匠となる騎士ミューズと出会い、彼女からミレティクスの姓を授かる。

リリアは同年代の訓練生たちと共に経験を積んでいき、世界の広さを目にする。

Episode🔽

「名前」

「同期」

「雨結晶」

「型」

大遠征

騎士として認められ、一人前となったリリアは師ミューズと共に様々な任務をこなし経験を積んでいた。 だがある時、悪魔の前哨基地の場所を示すヒントとなるミューズの師レイグの論文と先々代マスター・ゼドの手記が発見される。 騎士団は直ちにその調査を指示。精鋭部隊がリオブ氷河の先へと足を踏み入れた。 精鋭部隊にはミューズも召集されていたが、危険度ゆえに待機を命じられたリリアは無断で密航。 部隊が目にしたのは火を噴きながら飛び立っていく飛行船の軍団だった。

空から悪魔が総攻撃を仕掛けてくると知った部隊は飛行船と交戦しながらイルフィア本土へ後退。第四次イルフィア防衛戦が幕を開ける。 猛攻に騎士団は次第に劣勢となり、市街地への侵入を許してしまう。

悪魔を倒しながら駆け回るミューズとリリアだったが、貧民街の共同住居の前でミューズの師レイグを殺害した悪魔と遭遇。 ミューズはリリアを下がらせて復讐心のまま単身立ち向かうものの、歯が立たず追い詰められる。 だが突如凄まじい身体能力を発揮したリリアが割り込み、悪魔の剣に触れた瞬間剣が鎮火。さらにその隙を突いたミューズの一撃で悪魔の剣が粉砕される。持ち込まれたCPセルも騎士団の奮闘により全て破壊され悪魔の軍勢は撤退していった。 イルフィアを守り抜いた騎士団だったが、リリアの体は悪魔と同じ高温を放っていた。 リリアの血の半分は、悪魔のものであったのだ。

蒸気

リリアに眠る悪魔の血がもたらす驚異的な身体能力。強力である反面、周知されれば不和の元ともなるため、ごく一部の者にしか知られていない状態でリリアはその制御のための訓練に励んでいた。 リリア自身も恐れるその力を、ミューズは使うことも使わないことも強制せず、ただどう向き合うかを見つけるよう告げた。 そんなある日、リリアとエティアールに師匠の同伴しない任務が初めて課される。 任務の内容は悪魔が潜伏していると報告のあった洞窟の偵察。

しかし洞窟には予想外の強敵が潜んでいた。

イルフィア炎上