異常気象と、それを引き起こす怪物の襲来。

未曾有の危機に面して、G.A.R.D.E.Nのオペレーションルームはかつてない熱気と焦燥に包まれていた。

「リリー分隊、仮称レベル4の体内に突っ…!? 突入しま…した…」

だがこの異常事態においても。

「え…?」

「は……??」

結の奇策はいつものようにオペレーションルームを当惑させる。

しばしの静寂ののち、理解を拒むざわめきが部屋を包んだ。

「固まるな!異形体の進撃を食い止めることに集中しろ!」

「!」

「レベル0の一匹たりとも突破させるな!」

「「「了解!!」」」