「エティア先生〜、用事って何ですか。」
「レイズ。あなたに行って欲しい場所がある。」
「…というと?」
「時間の血が使えない今、あなたはシーゼドライブ・バイオレットの習得を目指している。ただ、ここから先は私の指導では不足よ。」
「そんなに特別なんですか?紫のシーゼドライブって。」
「ええ。紫から先はレベルが違う。……リリアの受け売りだけど、実際私も見ていてそう思った。」
「ほえ〜…」
「青を極めるだけでは紫に到達できない。制御に必要な技術があるのよ。」
「技術?」
「生流威儀。周囲のアトムと一体となる技術ってところかしら。私も少しは使えるけれど、人に教えられるほどじゃない。だから教えられる者のところへ修行に行ってもらう。」
「修行の旅か…ワクワクしますね。」
「行き先はレビッテよ。私の旧友、レンティがあなたの先生になる。」
「七英傑レンティ…婆ちゃんの葬式でめちゃくちゃ泣いてたって噂の…。」
「ああ、そんなこともあったかしら…。」
「やっぱり強いんですか?」
「強いわよ。とっても、ね。七英傑で手合わせを何度かしたけれど、レンティに勝てるのはリリアだけだった。」
「!!」
「興奮してきたかしら?」
「そりゃあもう今すぐ出発したいです!」
「そう言うと思って書状はもう送ってあるわ。存分に鍛えていらっしゃい。」