━━熱い…っ!

━━体が、バラバラになる…っ!!

意識を焼き切らんばかりの熱。

朦朧とする視覚。

限界という言葉の意味を突き付けるかの如く、瞼が開くのを拒もうとする。

「いいや!!倒れない!!」

「まだ立つか!Leoッ!!」

それでも彼は動き続けた。

自分はLeoではなく、カラナ・ミレティクスであると証明するために。

「立つさ!!何度でも!!」

「追い縋ろうと云うのか…!リリア・ミレティクスの領域に!」

その身から発せられる青い光は、身体能力を強化する異能・シーゼドライブの第2段階。

元より生身の人間を上回るE.C.L.I.P.S.Eとしての機械の体にそれを上乗せし、カラナの力は創造主であるフレデフォートにとってさえ「脅威」となっていた。

フレデフォートの設計を遥かに上回る速度で駆け、攻撃を掻い潜る。